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2015年6月の西之島の海洋気象観測船啓風丸による観測について




 西之島の火山活動を評価する取り組みとして、気象庁の海洋気象観測船「啓風丸」による自己浮上式海底地震計(OBS)の設置や二酸化硫黄放出量の観測、可視画像や熱赤外画像の撮影を行いました。このうちOBSについては西之島の中心から約5km〜8kmの距離に5台投入しました。今回設置したOBSは、2015年10月の啓風丸の航海において回収する予定です。

 図1に2015年6月4日の啓風丸の航路を示します。途中、航路が複雑になっているのは、海底に設置したOBSの位置を決定するための作業を行ったためです。また、北東方向で何回か往復しているのは二酸化硫黄放出量の観測のためで、2往復半の計5回の観測により平均900トン/日(最大900トン/日)の観測結果を得ることができました。この結果については、第132回火山噴火予知連絡会(2015年6月15日開催)にて報告しました。

 このサイトでは、2015年6月4日に撮影した可視画像や動画、熱赤外画像について紹介します。この日は、2015年3月1日以降に新たに作られたと見られる第7火口の北東部に地形の盛り上がりを確認し、噴気を上げていることを確認しました。また、島の南から南東にかけては、溶岩流と海水の接触によるとみられる水蒸気が上がっていることを確認しました。これらの状況については、第132回火山噴火予知連絡会(2015年6月15日開催)に資料を提出しました。

 なお、西之島の火山活動の観測については、同船に乗船していた東海大学海洋学部及び京都大学防災研究所の方々に協力いただき、観測データを活用させていただきました。

  
図1 2015年6月4日の啓風丸の航路(※)

※ 国土地理院による平成27年3月1日時点の
  標高データ及びカシミール3Dを使用しました。

可視画像

● 第7火口の北東部に確認された地形の盛り上がりについて、様々な角度からの画像です。


5:23撮影

8:34撮影

11:04撮影

12:45撮影

14:07撮影

14:12撮影

14:22撮影


● 第7火口の北東部に確認された地形の盛り上がりの拡大画像です。


5:23撮影

8:34撮影

11:04撮影

12:45撮影

14:07撮影

14:12撮影

14:22撮影



熱赤外画像


5:29撮影

8:39撮影

11:03撮影

13:07撮影

14:07撮影

14:12撮影

14:22撮影



動画

5:25-5:31撮影 [151MB]
8:38-8:39撮影 [28MB]
※ 1:06頃に噴石が上向きに飛ぶ様子が見られます。
9:26-9:29撮影 [40MB]
※ 1:00頃から噴石が上向きに大きく飛ぶ様子が見られます。
10:15-10:17撮影 [45MB]
※ 第7火口の北東部にできた地形の盛り上がりから、噴気が確認できます。
11:03-11:07撮影 [60MB]
※ 第7火口の北東部にできた地形の盛り上がりから、噴気が確認できます。
14:05-14:07撮影 [100MB]
※ 第7火口の北東部にできた地形の盛り上がりからだけでなく、撮影動画の左斜め下に向けても噴気が確認できます。
※ 0:40から1:05まで、溶岩流と海水の接触によるとみられる水蒸気が確認できます。
※ 1:50頃から噴石が上向きに飛ぶ様子が見られます。
14:15-14:17撮影 [20MB]
※ 第7火口の北東部にできた地形の盛り上がりから、噴気が確認できます。
14:18-14:19撮影 [35MB]
※ 第7火口の北東部にできた地形の盛り上がりからだけでなく、撮影動画の左斜め下に向けても噴気が確認できます。
※ 0:14頃から噴石が上向きに飛ぶ様子が見られます。
※ 1:03から1:26まで、溶岩流と海水の接触によるとみられる水蒸気が確認できます。
14:23-14:26撮影 [46MB]
※ 第7火口の北東部にできた地形の盛り上がりからだけでなく、撮影動画の左斜め下に向けても噴気が確認できます。
※ 0:40頃の噴石は非常に長い滞空時間でした。また、2:26からも噴石が上向きに大きく飛ぶ様子が見られます。
※ 溶岩流と海水の接触によるとみられる水蒸気が確認できます。
14:33-14:38撮影 [75MB]

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