TOP > 火山研究部 > 気象研究所による西之島の火山観測 > 2016年6月の西之島の海洋気象観測船啓風丸による観測について

2016年6月の西之島の海洋気象観測船啓風丸による観測について




 西之島の火山活動を評価する取り組みとして、気象庁の海洋気象観測船「啓風丸」による二酸化硫黄放出量の観測、可視画像や熱赤外画像の撮影を行いました。また、同船で、東京大学地震研究所による無人ヘリを用いた西之島の空撮及び火山礫採取を行いました。

 図1に2016年6月5日から8日にかけての啓風丸の航路を示します。6月5日には西之島の北東方向で二酸化硫黄放出量の観測を行いましたが、2往復の計4回の観測で二酸化硫黄を検知することはできませんでした。2015年6月4日の観測では平均900トン/日(最大900トン/日)、2015年10月4日の観測では平均400トン/日(最大500トン/日)でしたから、この1年間で二酸化硫黄放出活動は低調になったと言えます。

 このサイトでは、2016年6月5日から8日にかけて撮影した可視画像や動画、熱赤外画像について紹介します。この4日間、噴火や、溶岩流と海水の接触によるとみられる水蒸気は確認できませんでした。2015年10月の航海では、第7火口の火砕丘が北東方向に陥没していましたが、今回はさらに火砕丘の南斜面に新たな溶岩流跡が見られ、その上部の火口縁が陥没していました。陥没による凹地の周辺では、硫黄と見られる黄色の析出物と、やや青みがかった噴煙の放出が確認できました。

 なお、西之島の火山活動の観測については、啓風丸の観測員の方々及び同船に乗船していた京都大学防災研究所と東京大学地震研究所の方々に協力いただき、観測データを活用させていただきました。


図1 2016年6月5日から8日にかけての啓風丸の航路(※)

※ 国土地理院による2016年3月3日時点の
  標高データを使用しました。

可視画像

北から 東から 南から 西から
今 回
2016/6/6 10:28撮影

2016/6/6 11:24撮影

2016/6/6 13:46撮影

2016/6/7 14:33撮影
前 回
2015/10/3 12:11撮影

2015/10/4 6:28撮影

2015/10/4 11:59撮影

2015/10/3 14:23撮影
前々回
2015/6/4 11:36撮影

2015/6/4 14:07撮影

2015/6/4 14:22撮影

2015/6/4 8:34撮影



熱赤外画像

北から 東から 南から 西から

2016/06/06 10:04撮影
 
 
 

2016/06/07 09:14撮影
 
 
 

2016/06/07 11:35撮影
 
 
 

2016/06/07 14:40撮影
 
※ 日射の影響により島全体が
高温になっています。



動画

2016/6/6 09:06-09:07撮影 [23MB]

※ 青みがかった噴煙が、あまり上昇せず斜面に沿って流れ下る様子が見られます。

 ※動画を再生するには、html5に対応しているブラウザが必要です。