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オゾンホールの発見

世界で最初に南極上空にオゾン量の少ない部分があることを発見し発表したのは、気象研究所の研究官でした。

気象庁は日本の南極観測が始まった1956年から南極観測隊に参加して南極の観測を続けてきました。第23次南極地域観測隊員であった 予報研究部の忠鉢研究官(当時)は1982(昭和57)年10月に昭和基地でオゾン層の観測をしている時、南極上空のオゾン量が著しく減少 していることをつきとめました。このときの観測結果をまとめ、1984年にギリシャで開催されたオゾンシンポジウムで発表したものが、 南極オゾンホールの世界最初の報告となりました。

オゾンホールは、南極上空のオゾン量が極端に少なくなる現象で、オゾン層に穴の空いたような状態であることからその名が付けられました。 オゾンホールは、南半球の冬季から春季にあたる8~9月ごろに発生し、急速に発達して、11~12月ごろに消滅するという季節変化をしています。 南極オゾンホールの大きさの変化を長期的にみると、1980年代から1990年代半ばにかけて急激に規模が大きくなりましたが、 その後拡大傾向は みられなくなりました。数値モデルを用いた将来予測では、オゾンホールの大きさは徐々に小さくなり21世紀半ば以降に1980年のレベルに戻ると 考えられています。

オゾン層は太陽からの有害な紫外線を吸収し、地上の生態系を保護すると共に成層圏の大気を暖める効果があります。このため、生態系に影響を 与えるだけでなく、成層圏の気候に変化をもたらし、ひいては地上の気候にも影響を及ぼしている可能性があると考えられています。


オゾン層について、詳しくは気象庁のホームページをご覧ください。

1982年10月のオゾンホール

1982年10月のオゾンホール

南極のオゾン量の推移予測

南極のオゾン量の推移予測


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